はじめに
Appleギフトカードで「エラーが表示されて使えない」経験はありませんか?「無効です」「既に使用済みです」などのメッセージが出たとき判断に迷ってしまうと思います。Appleギフトカードが使えない場合、それぞれ適切な解決策があります。しかしApple公式サイトでは具体的な説明がされていません。
そのため本記事では、Apple公式の情報や、ギフト券買取のプロの現場の実体験をもとに、Appleギフトカード利用時に起こり得るエラーの原因と解決策を画像をセットにして、わかりやすく解説します。Appleアカウント設定、システム不具合まで網羅しており、本記事でしか得られない貴重なデータが満載です。
Apple Gift Cardの残高を確認する【残高照会】

まずAppleギフトカードが未使用か?残高が残っているか?を確認する方法をご紹介します。Apple公式が提供する「Apple Accountの残高を確認する」を使用します。

残高を確認するには「Apple Account」が必要なので事前に準備してね!
残高を確認する流れ
- Apple公式サイトのApple Gift Cardの残高を調べるをクリック。
- Apple Accountの情報を入力し、Apple Storeにサインイン。
- サインインすると「Apple Gift Cardの残高を確認する」画面に移行します。
「ギフトカードのコード」に、コードを入力し「残高の確認」をクリックしてください。

「2ファクタ認証」を求められた場合、端末に確認コードが電話で通知されます。
確認コードを画面に入力して、サインインしてください。
残高(額面)が確認できた場合

残高の確認が成功し、残高が残っている場合、残高が表示されます。
ギフト券が既にAppleアカウントに登録されていると残高は表示されません。残高はAppleアカウントに移動しているため、ギフト券には残高がないという扱いです。
ギフト券番号に誤りがある場合

表示内容
「入力されたPINまたはギフトカード番号が無効です。ご確認の上、もう一度入力してください。」
ギフト券番号に誤りがあると残高は表示されません。考えられる原因は以下の通りです。
コードの誤り・桁数の誤り
AppleギフトカードのコードはXから始まる16桁の英数字です。入力に誤りがないか確認してください。
似ている文字を誤って入力している
一部の文字や数字は似ているので注意してください。特に誤りが多いのは以下のケースです。
(Oと0、Sと5、UとV、Zと2)
異なるギフト券を入力している
AppleギフトカードのコードはXから始まる16桁の英数字です。X以外の文字から始まる場合、異なるギフト券の可能性を疑ってください。なお、ポイントサイトで発行された場合「管理番号・管理コード」が付与されることがあります。これをギフト券コードだと認識されてしまうケースが多いです。

「Apple Storeギフトカード」という名称のカードが存在します。このカードはコードが「Y」から始まります。Appleギフトカードとは似て非なるカードです。
カードが有効化されていない
購入店で有効化・アクティベート(ギフト券が使用できるようにするための手続)がされていない場合に発生します。この場合、購入時のレシートを用意して、購入店舗に問合せを行ってください。
その他の例

正しくギフト券番号を入力し「残高の確認」ボタンを押したのに、画面の表示が変わらない場合、以下の原因が考えられます。
既に使用済み
Appleアカウントにチャージ済みの可能性があります。なお、ご自身のAppleアカウントに登録されているのか?第三者のAppleアカウントに登録されているのかはこの機能で確認できません。Appleアカウントの残高の変化から推測するしか方法はありません。
自身のAppleアカウントにギフト券を登録したかを知りたい場合、Appleサポートに問い合わせる方法があります。但し、カスタマーによって対応が異なり、回答してくれないケースもあります。
ネットワーク環境またはApple側の障害の可能性
インターネットやWi-Fiの回線速度が遅かったり、通信が不安定だと発生します。ネット接続を切り替えたり、時間をおいて再度試すと正常に確認できます。インターネット回線スピードテストを使用して、現在の通信速度を測定してみてください。
残高確認を短時間に実施しすぎた(当社独自調査)
数十秒から数分間の間に連続して「残高の確認」を行うと発生します。具体的な回数は決まっておらず、ユーザーによって回数が異なる検証結果が出ています。連続して確認をしたい場合は、1分間に1回程度に留めておきましょう。
残高照会の重要なポイント(当社独自調査)

「Apple Gift Cardの残高を調べる」は便利な機能です。しかし、Apple公式サイト上では意図的に触れられていない情報があります。以下は当社が独自に検証して得られたデータです。
Appleの新商品がリリースされる直前には「残高の確認」ページが使用できなくなる。
新しいiPhoneがリリースされたり、Appleが大規模なイベントを発表する直前に「残高の確認」ページのデザインが変更されます。これまでの傾向から発表の数時間前から「残高の確認」ができなくなります。リリースが発表されると通常通りのページが表示されます。
「残高の確認」の使用が制限される。

表示内容
入力制限回数を越えました。
上記のメッセージが表示されると、しばらく残高の確認ができません。このメッセージが表示されるケースは以下の通りです。
- 短時間に連続で「残高の確認」を行った。
- 実際に存在しないコードを入力した。
- 既に使用済みのコードを入力した。
「残高の確認」の不正利用を防ぐ仕様であると考えられます。
入力制限を超えてしまった場合、一定期間「残高の確認」ができません。この一定期間が何時間、何日なのかを当社で検証しました。結論、ユーザーや環境によって期間が異なるというデータが得られました。中には数週間もの間「残高の確認」ができない事例もありました。そのため、むやみに使用しないようにしてください。
残高を確認するで表示される「末尾が…〇〇〇〇のギフトカード」とは?

残高を確認するのページで表示される「末尾が…〇〇〇〇のギフトカード」と表示された〇の部分が何なのか?実は公式サイトでは解説されていません。
この○はAppleギフトカードの現物の裏面「GCA」から始まる文字列の下四桁です。この文字列をAppleは「シリアル番号」と表現しています。但し、ポイントサイト等で入手した場合「管理番号」という名称が使われる場合があります。「GCA」以外にも「PBH」や「EPY」で始まるシリアル番号が付与される場合もあります。

Eメールタイプだと、シリアル番号はどこにも表記されていないのでわかりません。
【用途別】Appleギフトカードが使えない原因
残高が確認できたら、次にAppleギフトカードの使用方法を整理しましょう。
使用方法は主に2つあります。
使用方法ごとに発生し得るエラーと原因は異なるので、順番に解説します。
Apple Accountにチャージして使う(デジタルコンテンツ向け)
Appleギフトカードを登録する場合、一番簡単なのは「App store」を使用する方法を例にとってご紹介します。手動でコードを入力するに移動して「コード」の箇所にXから始まるコードを入力します。「コードを使う」ボタンを押すと、登録が可能です。
ちなみに正常にチャージできた場合は以下の画面が表示されます。

エラーの説明
「Apple Accountにチャージして使う」上で発生するエラーの内容は、上でご紹介した「Apple Gift Cardの残高を調べる」とは表示と内容が異なります。
コードを使用できません、入力されたコードは無効です。

この場合、ギフト券番号の入力間違いが疑われます。Appleギフトカードを確認して、入力に誤りがないかを確認してください。特にアルファベットと数字の紛らわしい組み合わせ(「B」と「8」、「O」と「0」など)に注意して確認してください。
入力したギフトカードまたはiTunesCardの記録はありません。

ギフト券番号に英数字以外の記号(ひらがな、記号)が入っていた場合に表示されます。扱いは「コードを使用できません、入力されたコードは無効です。」と同じです。
このコードは使用済みです。

ギフト券が使用済みであることを示します。但し、既に自分のアカウントに登録できていても(二重登録)、同じエラーが表示されます。そのため、このエラーが発生した場合、残高が増えていないかを確認しましょう。
残高を確認する前に、一度、Apple Accountをログアウトしてからログインし直してください。再ログインにより正しく残高が反映されるケースも多いです。

ネット通信が不安定だとこのエラーが起きやすいから気を付けてね!
このギフトカードは無効になっているため使用できません。

ギフトカードが有効化されていない場合に表示されます。そのため購入店での有効化漏れがないか問い合わせてみてください。
こちらで具体例をご紹介しています。
- コードの利用できる地域が違う – 地域限定のカードを別の国のアカウントで使おうとしている可能性があります。よって「このコードは別のストア用です」といったメッセージが出る場合、購入した国・地域でしか使えないギフトカードを誤って他国のApple アカウントで使おうとしているかもしれません。例えば日本で購入したAppleギフトカードは日本のApp Storeでしか利用できません。
- その他の原因(有効期限付きコードなど) – Appleギフトカードに基本的に有効期限はありませんが、プロモーションでもらえるコンテンツコード(特定のアプリや楽曲と交換できるコード)には有効期限が設定されている場合があります。
以上が主な原因です。次に、それぞれの原因に対してどのような対処法を取れば良いかを解説します。
Appleギフトカードをチャージしたのに使えない原因(残高はあるのに購入できない場合)
一方で、ギフトカードのコード入力自体はできて残高にチャージできたのに、いざ支払いに使えないというケースもあります。残高が反映されているのにアプリ購入や課金ができないとき、考えられる原因は次の通りです。
- Appleアカウントの問題 – 複数のAppleアカウントを使い分けている人は、別のアカウントにチャージしてしまった可能性があります。そのため正しいAppleアカウントでサインインしてください。
- 支払い情報の設定や未払いの問題 – 「お支払い情報を確認してください」といったエラーが出る場合、Appleアカウントに登録しているクレジットカード等の情報に問題がある可能性があります。クレジットカードの利用状況、有効期限を確認してください。
- 購入の制限設定(ペアレンタルコントロール等) – スクリーンタイム等の機能制限によりアプリ内課金や購入が制限されている場合、残高が使えません。「アプリからの購入が制限されている」と表示されるときは、iPhoneの「設定 > スクリーンタイム」やファミリー共有の購入承認設定を確認してください。
以上のように、チャージ後に使えない場合は主にアカウント設定やApple側の決済ポリシーに原因があります。次章では具体的な解決策を手順として説明します。
オンラインのApple Storeで使う(製品・アクセサリ向け)

Apple公式サイト(Apple Store)の「ご注文手続き」でもAppleギフトカードは使用可能です。
ギフトカードが使えない場合の具体的な対処法
Apple Storeにおいてギフトコードが使えないときは以下のように表示されます。
『入力されたPINまたはギフトカード番号が間違っています。カード番号とPINを確認して入力し直すか、別の方法でお支払いください。』

「誤ったギフト券番号を入力」または「Apple Accountに登録済みのギフト券番号を入力」すると表示されます。どちらも同内容が表示されるのでご注意ください。
上でご紹介した「残高の確認」や「Apple Accountにチャージして使う」とはエラーの内容が異なります。更にエラーの内容も不明瞭な表示なので、これだけだと原因が特定しにくいです。
ギフトカードのコードが判読できない場合

Appleギフトカードのカードタイプはシールをはがすともう1枚カードが封入されています。
カードの裏面にコードが記載されています。
万が一、コードが判読できない場合、以下の情報を用意して、Appleサポートに連絡してください。
- カードの表面と裏面の全体が写っている画像
- カードご購入時のレシート(購入日が印字されているもの)
- カードご購入時のレシート(購入日が印字されているもの)
- カードのシリアル番号
ギフトカードやコードに関するお問い合わせ【Appleサポート】
https://getsupport.apple.com/solutions
ギフト券詐欺にあった
Appleギフトカードは詐欺師にとって魅力的な資金洗浄の手段になっています。実際、ギフトグレースにも詐欺被害にあったお客様からのお問い合わせがあります。
以下の記事では「Appleギフトカード詐欺の実態と手口」や「Appleギフトカードでトラブルに遭った場合の対処法【対応策】」をご紹介しています。
【実際のユーザー事例】Appleギフトカードのエラートラブル
ギフト券買取サイト「ギフトグレース」に対して寄せられた、Appleギフトカードが使えなかったケースのユーザー事例をご紹介します。
事例1:コンビニで購入したギフトカードが有効化されていなかったケース

Aさん(仮名)は、コンビニでAppleギフトカードを購入し、ギフトグレースにお申込みされました。しかし、有効確認を行ったところ「カードが有効ではありません」というメッセージが表示されました。
Aさんに確認したところ、コンビニで買ったばかりで、使用できないことに心当たりはないとのことでした。そのため、Aさんは購入したコンビニにレシートを持参し、有効化漏れについて相談しました。店員が確認したところレジ処理が完了しておらず、その場でカードを有効化してもらいました。
事例2:フリマアプリで安く買ったコードが使用済みだったケース

Bさん(仮名)は、オンラインのフリマアプリで額面より安くAppleギフトカード購入。そのギフト券の買取をギフトグレースに依頼したところ「このコードは既に使用済みです」と表示されました。ギフトグレースはBさんに、購入店舗を確認したところ、フリマアプリで購入したことが発覚。しかもギフト券コードだけ通知され、現物のカードもレシートも手元にありません。
こうなると、出品者に「あなたがギフト券を使用してませんか?」と確認するほかありません。しかも、ギフト券の性質上、誰がギフト券を使用したかはわかりません。そのため、出品者が虚偽の報告をしても確かめるすべはなく、残念ながら買取はキャンセルとなりました。
Appleギフトカードをはじめとしたデジタルギフトカードは、カードの現物があっても未使用とは限りません。適切な確認作業を経て、未使用かどうかが確認できます。また出品者と連絡がとれないケースも多いとの報告を受けています。
事例3:X(旧:ツイッター)でもらったギフト券が使用済みだったケース

事例2に似た案件です。Cさん(仮名)は、X上で知り合った人にこんな提案をされました。「このAppleギフトカードを買取サイトに申し込んでお金を受け取って欲しい。そうすれば売上の一部をあなたにあげます」。この提案を受けたCさんは入手経緯もわからないギフト券をギフトグレースに申込されました。ギフトグレースが有効確認すると、ギフト券が有効化されていませんでした。実際のところ、有効化されていないケースは頻繁に起こらないため、ギフトグレースが入手経緯を確認したところ、顔も知らない第三者から受け取ったことが発覚。買取はキャンセルすることになりました。
重要なのは、入手元が不確かなギフト券を申込みしている点です。昨今はAppleギフトカードが搾取の手段になっています。誰かから搾取したギフト券をXで知り合った人に現金化させ、マネーロンダリングの片棒をかつがせるわけです。絶対にやめましょう。
よくある質問(FAQ)

Appleギフトカードが有効化されていない事例はどの程度発生していますか?
ギフトグレースでは毎日多数のAppleギフトカードをお買取りしていますが、有効化されていないケースは月に数件程度と、非常に稀です。カードタイプだけでなく、Eメールタイプのギフトカードでも確認しています。
Appleギフトカードの残高がAppleアカウントに反映されるまでに、数分程度の時間を要する場合があります。まずは5〜10分ほどお待ちいただいたうえで、一度Appleアカウントからログアウトし、再度ログインして残高をご確認ください。
まとめ:エラー原因を見極めて適切に対処しよう
Appleギフトカードが使えない場合の原因と対処法について、考えられる限りのポイントを解説してきました。入力ミスや未有効化といった初歩的な原因から、地域の問題やアカウント設定、さらには詐欺被害のようなケースまで幅広く紹介しました。エラーメッセージや状況を手がかりに一つひとつ確認すれば、解決策が見つかります。
本記事の要点を整理すると以下のとおりです。
- コードが使えない主な原因: 入力ミス・読み取り不良、カード未有効化、既に使用済み、Apple側での無効化(不正疑い)、地域違いによるエラーなどが考えられる
- チャージ後に使えない原因: 別アカウントへのチャージ、支払い情報の不備や未払い、購入制限の設定、チャージ残高の自動消費(サブスク等)などがある
- 基本的な対処法: 残高の有無確認、再入力・再起動、サインアウト/イン、支払い設定の更新、購入店やAppleサポートへの問い合わせといったステップで順に対応する
もしAppleギフトカードのエラーでお困りなら、紹介した方法を一つずつ試してみてください。それでも解決しない場合は、Appleサポートに連絡して専門的な助言を仰ぎましょう。
また、どうしても使えないギフトカードが手元に残ってしまった場合には、ギフトカードの買取サービスを利用して現金化するといった選択肢もあります。正しい知識と対処法さえ押さえておけば、もうAppleギフトカードのエラートラブルに振り回されることもありません。
似たような事例で「レシートを破棄してしまった」という方もいらっしゃいました。レシートを破棄してしまうと店頭も対応してくれないケースが多いようですが、稀に時間帯や店舗情報などを詳しく調べてくれて、有効化に繋がったケースも報告されています。