【2025年版】Appleギフトカードのトラブル・規約違反・法規制ガイド|詐欺防止と安心の使い方

【完全ガイド】Appleギフトカード|詐欺・無効トラブルリスク・法的側面・最新規制|徹底解説 Appleギフトカード
この記事は約14分で読めます。

はじめに

よくある詐欺シナリオと被害事例

Appleギフトカードで詐欺に遭ったかも…」「コードを入れても使えない!」そんな不安を抱えていませんか?Appleギフトカードは便利な半面、詐欺やトラブルの報告が後を絶ちません。
本記事ではAppleギフトカードにまつわる「困った」を解決します。詐欺の手口と対策、カードが無効になる原因、法律・規約上の注意点まで。ギフト券の専門家であるギフトグレースが徹底解説します。

実際に詐欺被害にあった場合先にこちらをご覧ください。

Appleギフトカード詐欺の実態と手口

ギフトカード詐欺の規模

Appleギフトカードは、追跡や返金が極めて困難であるという特性があります。そのため、詐欺師の資金洗浄手段となっています。被害額は2023年に約21.5億円。2024年1月から3月だけで約5.5億円(sourcenext.com)に達しています。

なぜAppleギフトカードが詐欺に使われるのか?

  • ギフト券は「追跡が難しい・返金不可」だから
  • 詐欺師の心理(匿名性・足が付かない)
  • Apple製品を転売してマネーロンダリング

よくある詐欺シナリオと被害事例

詐欺シナリオと被害事例

実際にニュースで報道された被害事例を取り上げます。リンク先で報道内容が確認できます。

  • 未納料金がある」と電話が来るケース: 役所職員を装い「税金未払い、Appleカードで支払え」と要求→330万円相当の被害。
  • 「ウイルス感染の警告」ポップアップ詐欺: 偽のウイルス警告→サポート詐称の男が「後日返金するからAppleカード買って」と誘導→数十万円分だまし取られる。
  • SNS・メールのなりすまし: 友人や上司を装い「急ぎでAppleギフトカードが必要」と連絡する手口。コードを送ると連絡が途絶える。
  • オンラインショッピング詐欺: 偽のECサイトやSNS広告が利用され「特別割引・限定セール」を謳ってAppleギフトカードを販売。しかし、送られてきたコードが無効であったり、商品が届かないといった被害。
  • SNS・マッチングアプリを悪用した詐欺: 親しくなった相手が、架空の理由でAppleギフトカードの送付を要求する手口。コードを送付した後、詐欺師は音信不通になる。
  • 投資・副業詐欺: 「Appleギフトカードを購入すればリターンが得られる」「在宅ワークで稼げる」といった言葉で勧誘し、カードの購入を要求。結果、ギフトカードを騙し取られます。
  • LINE乗っ取り詐欺: 友人や家族のLINEアカウントが乗っ取られ、アカウントを装ってAppleギフトカードの購入を依頼する手口。被害者が疑うことなく指示に従ってしまうことが多い。

偽の買取サイトに要注意(当社独自調査)

偽の買取サイトに要注意(当社独自調査)

当社独自の調査により、2025年5月に大手買取サイトを精巧に模倣した偽サイトがGoogle検索上位に表示されていたことが確認されました。このサイトはGoogle広告に出稿しており、検索結果の目立つ位置に表示されていたため、より多くの人の目に触れる可能性がありました。

しかし、このサイトは数日のうちにアクセスできなくなりました。これは、悪質なサイトが短期間で姿を消す典型的なパターンです。

悪質な買取サイトの特徴

もし検索で見つけた買取サイトに不安を感じたら、以下を確認してください。

  • 急いで作成されたような粗雑なデザイン: 統一感がなく、安っぽく見えるサイトは要注意。
  • 異常な買取率: 「今なら98%で買取!」など、相場からかけ離れた異常に高い買取率を謳っている場合は、ほぼ間違いなく詐欺です。
  • フリー素材が多数用いられている: ありふれた画像が使われているサイトも疑わしいです。
  • 更新履歴が更新されていない: 信頼できるサイトは定期的に情報を更新しています。更新履歴が半年止まっている場合は避けましょう。
  • 運営会社情報が少ない: 会社名、住所、連絡先などの情報が極端に少ないサイトは危険です。特に、会社名や住所を検索しても実態が確認できない場合は、利用を避けるべきです。

詐欺師がよく使う手口パターン

Apple公式が2025年6 月4日に、ギフトカード詐欺に関する記事を公開しました。記事内で公開している「共通する手口」は以下の通りです。

  • 突然電話やSNSで接触しパニックにさせる
  • 支払い手段にギフトカードを指定してくる
  • コンビニでの購入方法を細かく指示する
  • コード番号を教えろと言ってくる

「正規のメールかどうかを見分ける方法、フィッシングだと疑われるメッセージを受け取った場合」の具体的な対応策が記載されています。

被害に遭わないための鉄則

  • 「ギフトカードで支払い」は99%詐欺。公的機関やまともな企業は要求しない。
  • ギフトカード裏面のコードは絶対教えない。コードを知られたら、あなたが警察に駆け込む前に残高を使われてしまいます。
  • おかしいと思ったら警察相談窓口 (#9110) や消費生活センター等に相談する。

警察相談窓口 (#9110)
「#9110」番は、全国どこからでも、電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながる全国共通の電話番号です。


Appleギフトカードが「使えない」原因と対処

エラーメッセージ別に見る原因

  • 「カードが無効である」…考えられる原因:
    1. 偽造・盗難カードでApple側が無効化
    2. カード種別の間違い(Apple Store ギフトカードをApp Storeで使おうとしている等)
  • 「使用済みである」…既に他のアカウントに登録済みの可能性。誰かにコードを盗み見られたか、購入前から使われていた恐れ。
  • 「有効になっていない」…POSAカードがレジ有効化されていない状態。レジ処理ミスやバーコード不良で起こる。
  • 「不正利用検知システムによる停止」… Appleは、不正利用を防止するために高度な検知システムを導入しています。高額なギフトカードの購入や、短期間での連続購入など、逸脱した取引が検出された場合、カードが一時的に利用停止、無効化されたりすることがあります 。
  • 「国/地域が違う」=別国で買ったカードは日本では使えない。
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Appleギフトカードのエラー対処法は以下の記事で紹介しています。

実例:偽造バーコード詐欺でカードが無効に

特殊な詐欺ですが、カードのバーコード部分をすり替える手口があります(ねとらぼ)。犯人が盗んだiTunesカードのバーコードを他のカードに貼り付け、店頭に戻して第三者に買わせる→犯人の手元カードに入金され、被害者のカードは無効のまま。 この場合、購入者側では防ぎにくいですが「購入後すぐにコードを使ってみる」「レシートは問題解決まで保管」などの自衛策が有効とされています。

対処法:カードが使えないときはどうする?

使えない原因によって、対象方法が異なります。まずは以下のステップに沿って確認してみてください。

対処の流れ
  • ステップ1
    残高確認

    Apple公式サイトのギフトカード残高確認ページや、iPhone/iPadのApp Storeアプリ、またはPCのiTunes/App Storeアプリで、ギフトカードが正しくチャージされているか、残高が残っているかを確認します 。

  • ステップ2
    購入店に問合せ

    店頭で物理カードを購入し、無効だった場合は、レシートを持参し、店側に有効化の確認を依頼しましょう。有効化漏れなら販売店で対応可能です。

  • ステップ3
    Appleサポートに連絡

    店頭で解決しない場合、Appleのサポート窓口に事情を説明します。その際、カード裏面のコードやシリアル番号、購入日時・場所が必要です。Appleから返答があるまでコードは保持してください。(必ずしも有効化されるとは限りません。)

  • ステップ4
    警察に相談(要件等)

    偽造や盗難の場合は警察に相談しましょう。

アカウントのセキュリティ強化: 不正使用が疑われる場合、直ちにApple Accountのパスワードを変更し、二段階認証の有効化を推奨します。さらなる被害を防ぐことができます。


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ギフトグレースの経験談
当社にも『コードが無効と言われた』という相談が寄せられます。多くはPOSAカードが有効化されていないことが原因です。レシートを用意して、購入店とAppleに問い合わせましょう。


Appleギフトカードの現金化は違法?法律と規制【資金決済法・古物営業法】

Appleギフトカードの現金化は違法?法律と規制のポイント

資金決済法から見たAppleギフトカード

Appleギフトカードはプリペイド式の前払式支払手段に該当し「Apple(iTunes株式会社)」が資金決済法に基づき無期限利用などの条件を表示しています。

払戻し原則禁止: 資金決済法では発行者(Apple)は原則として現金に換えること(払戻し)を禁止されています。そのためApple公式には「返金できない」と利用規約に明記されているわけです。

ユーザーが自分で第三者に売る行為は資金決済法の想定外(規制対象外)です。

古物営業法とギフトカードの転売

古物営業法では業として中古品を売買するには許可が必要と定めています。中古品を営利目的で繰り返し転売する人は無許可だと違法になります。頻繁に換金して利益を得ていると古物商とみなされる恐れがあります。

Appleギフトカードは古物ではない

ただし、Appleギフトカードのようなの電子ギフト券は、古物営業法の定義する“古物”には該当せず、法の適用対象外とされています。具体的には、古物営業法がカバーするのは「実体のある中古品」であり、オンライン上で完結する電子ギフト券は“実体がないもの”として除外されるためです。

ギフト券買取サイトは古物商許可証を取得しているの?

ギフト券買取サイト ギフトグレース

電子ギフト券は古物対象外ですが、ギフト券の買取サイトは、公安委員会から古物商許可を取得し、営業するのが一般的です。当サイト「ギフトグレース」も古物商許可を取得しています。安全に現金化したい場合、許可業者を利用しましょう。

その他関連する法律

  • 詐欺罪・盗品等運搬:詐取したギフトカードを換金する行為はもちろん犯罪です。受け取った側(換金業者など)がそれと知って買い取れば「盗品等有償処分あっせん罪」に問われる可能性も。信頼できる業者は買取時に身分証確認を徹底しています。
  • 組織犯罪処罰法(マネーロンダリング規制):犯罪収益を洗浄する手段としてギフトカードが使われると「犯罪収益等隠匿罪」に該当します。一般の方には直接関係ありませんが、「ギフトカードを使って資金洗浄」というニュースが出る背景にはこの法律があります。
  • 特定商取引法:悪質なギフトカード買取サイトの中には特商法表記が不十分なものもあります。利用時は運営情報が開示されているかチェックしましょう(住所や連絡先が明記されていないサイトは避ける)。

最新の行政の動き(警察庁の対策要請)

2024年、特殊詐欺増加を受けて警察庁はApple社やコンビニ各社に対し対策強化を要請しました。例えばAppleに対しては「不審なギフトカード利用をリアルタイム検知しアカウント凍結など対応してほしい」という内容です(日本経済新聞報道)。警察と業界の協力で実施されている詐欺未然防止策として、コンビニでも高額ギフト券購入時に店員が注意喚起する動きが進んでいます。

また、国民生活センターも「プリペイドカード詐欺」に関する注意喚起を掲載しています。「『ギフトカードを買って番号を教えて』と言われたら詐欺を疑うこと」と明示されています。

クレジットカード会社・Appleの規約

「ショッピング枠現金化」の禁止

クレジットカード各社は利用規約で、現金化目的のカード利用を禁止しています。楽天カードは「カードの現金化は禁止」と明言し、違反時は会員資格停止などのペナルティ対象としています。

Appleギフトカードをクレジットカードで大量購入→換金する行為は「ショッピング枠現金化」にあたります。発覚すればカード利用停止や強制解約の可能性があります。実際、カード会社は不審なギフト券購入を検知すると本人確認の電話をしたり利用を一時止めたりします。

発覚するケース: 短期間に高額ギフトカード購入を繰り返す、普段使わないカードで急に購入する、などはカード会社に疑われやすい行動です。

Apple利用規約違反によるペナルティ

Appleのギフトカード利用規約でも転売・換金目的での使用は禁止されています。規約違反が判明した場合、Appleは以下の措置を取る可能性があると明記しています。

  • ギフトカード(コード)の残高無効化
  • 関連するAppleアカウントの停止・契約解除

Appleが個々の転売を把握することは稀です。現実には「バレにくい」が、ゼロではないリスクとして認識しましょう。

注意: 規約違反でアカウント停止になると、Apple Accountに紐づく残高や購入済みコンテンツも利用できなくなる恐れがあります。一度停止されると復旧は困難です。

携帯キャリア決済での注意(補足)

Appleギフトカードは携帯電話料金と合算する「キャリア決済」でも購入できますが、この場合も各キャリアの規約で現金化目的利用が禁止されています。ソフトバンクの例では「現金化発覚時はサービス停止等の措置」と規約にあります。

ソフトバンクまとめて支払いご利用規約」の第10条第1項第6号

第10条(本サービスのご利用)

お客さまが次のいずれかに該当する場合は、本サービスの全部もしくは一部の提供を停止し、…
(6)現金類に換金することを目的として商品等の購入にご利用可能額を利用していると当社が判断した場合

キャリア決済は一見バレにくいですが、頻繁に高額購入するとキャリアからも目を付けられます。スマホの強制解約など最悪の事態も起こり得るので注意しましょう。基本はクレジットカード同様、「短期間に何度も」「高額をまとめて」は避け、疑われない範囲で利用することが肝要です。


Appleギフトカードでトラブルに遭った場合の対処法【対応策】

Appleギフトカードでトラブルに遭った場合の対処法

詐欺被害に気づいたら真っ先にやること

  1. 警察署に被害届を提出 被害に遭った地域の警察に行き、経緯を詳しく伝えてください。詐欺の場合、被害届がないと捜査が始まりません。犯人とやり取りしたメールや電話番号、カードの種類・金額など記録を持参しましょう。
  2. Appleサポートに報告 Apple公式にもギフトカード詐欺被害の報告先があります。被害届提出後になりますが、アカウント保護や調査に協力してもらえる可能性があります。
  3. 関係各所への相談 消費者ホットライン(188)や国民生活センターに相談履歴を残すのも有用です。後から類似相談が集まれば行政指導につながるケースもあります。

警察相談専用窓口「#9110」
警察への相談は、被害状況や経緯を具体的に伝え、指示を仰ぎましょう 。

Appleサポート
Appleギフトカード関係の詐欺被害に遭った場合、Appleサポートに連絡しましょう。

消費者ホットライン「188(いやや)」※局番なし
日本全国の消費生活相談窓口に繋がるホットラインです。公式サイトはこちら

金銭被害の補填は期待できる?

残念ながら金銭的補償はほぼありません。犯人が捕まって弁済命令でも出ない限り、失われた残高は戻りません。クレジットカードを不正利用された場合のような補償制度もありません。

しかし、犯人が逮捕され口座凍結された場合、ごく一部返金される可能性もゼロではありません(海外でAmazonギフト券詐欺の集団訴訟で補償基金ができた例)。したがって「戻らないもの」と考えてください。

二次被害・詐欺の連鎖に注意

被害届を出した後、警察など公的機関がAppleやコンビニと連携してくれるケースがあります。一方、被害者を狙った「返金します詐欺」に注意が必要です。「取り返す手伝いをする」と連絡してくる第三者にもご注意ください。

よくある質問(FAQ)

Q
Appleギフトカードの残高はどう確認できますか?
A

Appleアカウントにチャージ済みの場合、App StoreアプリやiTunes Storeで残高が表示されます。未チャージのカード残高はApple公式サイトで確認可能です。カード裏面のコードを入力すると残高が表示されます。

Q
使わないAppleギフトカードはどうすればいいですか?
A

ギフト券買取サービスで売却する方法があります。不特定多数との個人取引は避けましょう。SNSで第三者に譲渡する場合、コードを教えた途端に相手に使われてしまうリスクがあります。

Q
Appleギフトカードを誤って2枚買ってしまいました。返品できますか?
A

基本的に返品・返金はできません。POSAカードは一度レジ通過すると返品不可が原則です。ただし未使用の場合、対応してくれることも稀にあります(レシート持参&現物未削損の条件で)。Apple直営店で購入した場合はカスタマーサービスに連絡すればキャンセル可能なケースもあります。

Q
オークションサイトでAppleギフトカードを安く買うのは危険ですか?
A

リスクは高いです。格安のAppleギフトカードには、盗難品や不正取得品が含まれる恐れがあります。後になってApple側で無効化されたり、自分のApple Accountまで調査対象になる可能性も。

Q
Appleギフトカードを現金化するとき本人確認書類が必要なのはなぜですか?
A

ギフト券買取業者が本人確認を行うのは法律遵守と犯罪抑止のためです。身分証確認が不要などを謳う業者は、不適切な営業を行っている可能性があります。ギフトグレースでは初回時に公的身分証で確認を行っています。

参考リンク

この記事を書いた人
Takahashi

ギフトグレースの運営に8年間従事し、電子ギフト券の買取、使い方、相場の変動などを日々実践的に調査・研究。対応した買取相談は数千件以上にのぼります。前職ではブログ運営と記事執筆を8年間担当。安全性・高額換金・ユーザー満足度を重視した内容を、初心者の方にもわかりやすくお届けします。

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